美術鑑賞とは

今日は一日ルーブル美術館と決めていた。
10時前に着いたら、既にピラミッドの入り口には列ができている!!しかも朝から雪で、屋外は寒すぎる・・・。
もう何度来たことか、この巨大美術館。いつも似たパターンで行動してしまう。今日は母がいるから余計スタンダードなコースになってしまった。絵画部を観てまわり、モナリザの周りは人だかりだから横目でチラ見のみ。
ところで毎回思うのだけど、あの絵画の写真をバシャバシャ撮っている人たち、一体どうしたいのでしょう?その人たちを観察すると、どう考えても写真だけ撮って、絵の方は観ていない。それに美術関係の学生などでもなさそうだ。何かおかしくないでしょうか?もちろん、写真を撮っていいところで撮るのはその人の勝手だし、権利もあるんだろうけど、せっかく大作を目の前にしながら、それをバックに写真だけ撮って帰るなんて・・・。
友人にルーブルの監視員をしている人がいるけれど、その人も嘆いていた。美術品の本来の良さを観に来ているのではなく、「有名なルーブル美術館で、この絵のあるところに私は行きました!」ということを、家(国)に帰ったときに友人に言いたいんでしょう・・・と。なるほど。そうなんだろう、おそらく。しかたないね、ビジネスでもあるわけだしね。うんうん。
ちなみに彼女は、モナリザの部屋の監視員だけはやりたくないらしい。恐ろしくストレスフルなのだそう。写真を撮るなといってもひっきりなしに撮る人が後を絶たない。挙句の果て逆切れする観光客までいるらしい。職員は全員拒否反応を示すんだって。。。美術品に囲まれたところで働けるなんて、ステキ!と思ってたけど、そんな理想的な職場はそうそうないということだな。


それはさておき、今回は初めて他の誰かと一緒にまわったので、感想やコメントをしながらというのが楽しい。特に彫刻の部では、勝手にポーズからストーリーを決め、馬鹿らしい話を作り上げる。3時間半ほど経ってから、ごはんのために一旦外出。近くのビストロに入ったけど、かな〜り広い店のくせにウェイトレスが3人しかおらず、メニューを持ってくるまで10分。アントレ持ってくるのに10分。メインまで20分・・・。周りの人も、怒るのを通り越して苦笑いするしかないかんじ。人が足りなくて忙しいのは仕方ないにせよ、味もイマイチで、がっくりだった。


一旦マドレーヌ方面へ出てお土産を買った後、再度ルーブルへ。もう人ごみはこりごりなので、イスラム美術部へ。人が少なくていい。落ち着いている。本来、美術品とはこのようにして鑑賞するべきなのではないでしょうか???
母の具合も完璧ではなので、最後の晩餐もなし。私だけ、昨日と同じクレープ屋で、お砂糖だけのを食べた。これまた、美味しい(笑)
非常に疲れた。明日は母が帰国する。また忙しい朝になりそうです。