雪の降る町を〜〜・・・・

ニコラ宅の窓景色・・・

今日はアンナがパリに戻ってきます。ノエルを終えて、仕事のために一足先にパリに戻っていたニコラはウキウキ気分を隠しきれず、とても嬉しそう!もう、結婚してるんだから、もっと落ち着いてよね〜と、なんとも羨ましい!(笑)


ニコラは昼過ぎにモンパルナス駅に迎えに行くことにしていた。なんせ2月に出産予定のアンナ。実家からのお土産や荷物もたくさんあるという。そんな身体で、一人で移動するなんて!!心配性の私はびっくりですが、みなさんどうでしょう?

ところが・・・前日からの積雪のため、なんと、TGVが途中の駅で停まってしまったとの連絡が!!夫ニコラ、焦る!アンナの帰りに合わせて仕事に出る予定が、このままでは迎えにいけない!!!
実はこの日、ニコラの幼馴染み、ニコラ(わかりにくいので、今後はニコとする)も泊まっていたのだけど、彼も昼から友人との予定があるという・・・。
じゃ、私、何もないから一人で迎えに行けるよ!というものの、なぜかとても遠慮気味。いやー、ホントに何も予定がないんだよ。雪だし、寒いから出かける予定なんて入れてないよ!というものの、カナオは家で連絡を待てばいいから。アンナは最寄の駅までは一人で来られるから、そこから荷物を持つのを手伝ってくれる?だって。
だ・か・ら、妊婦だし、こっちのメトロは階段しかないから、最寄り駅までも何度も重いものを揚げ降ろしするわけでしょ?それは危険でしょ???と説明するも、
とにかく、アンナからの連絡を待て!
の一点張り。
仕方あるまい。TGVの到着時間もはっきりしないし、とりあえず電話を待つか・・・。


部屋で荷物の整理なんかしながら、連絡を待つ。大体の目安時間になっても、連絡がない・・・。まさか・・・?心配が募る。私はこういうとき、ものすごく想像力(妄想)がはたらいてしまい、いけないことをたくさん考えてしまう。寒さで調子が悪くなったんじゃないだろうか、とか。携帯の調子が悪くてかけられないのだろうか、とか。
耐え切れず、こちらから電話してみると。
ああ、今メトロに乗ってるから。あと15分くらいかな。
だって・・・。ホッとしたけど、連絡はきちんとしてちょうだいね・・・。


メトロの駅で、入口のおじさんに交渉。まだカルトオランジュ(定期券みたいなもの)を買っていなかったので、妊婦の友人がそろそろメトロから降りる頃だから、迎えに行ってもいいですか?と聞くと、快くゲートを開けてくれた。いい人だ。


急いで階段を駆け降りると、そこにはスーツケースを必死に運ぶアンナの姿が!
おいおい、だからホームで待てと言ったではないか・・・!
大丈夫?調子は???と、焦りまくりの私にも、普通に笑顔で、Ca va ? 軽くビズすると、顔がすごく冷えているし・・・。ほんとに妊婦がこれで大丈夫なのか?という状況。しかし本人はいたって、全然平気〜〜〜といった様子。
気の遣い過ぎもいけないんだろうけど、私は妊娠・出産経験がないもので、どうしても大げさに考えてしまう。


雪のため、スーツケースは転がせない。結構重いけど・・・とりあえず3階(日本では4階)まで運ぶ。
オー、カナオは力持ちね!ニコラに伝えておくわ!
いやいや、力持ちとかそんなんじゃなくて・・・(笑)あなた妊婦でしょ、無理してほしくないのよ、わかる???


部屋に着いて、ようやくホッとする。アンナは平気よ!という顔はしてるけど、絶対疲れているはず。なんせ何時間もTGVに閉じ込められていたんだから!
家を出る前に用意しておいたお湯で紅茶を淹れ、しばしの休息。


結局、その晩はアンナ宅の向かいにあるスペイン料理のお店でニコを含めて3人でディナー!ありがたいことに、ご馳走になってしまった・・・。泊めてもらってる上に、奢ってもらうだなんて!「カナオは学生だからね」というけど・・・。
仕事が見つかった暁には、必ずご馳走しますから!!