意志の疎通
私は日本、相方は仕事やらアパート探しなどなどで忙しいため、相方のママが式の準備をしてくれている。
式といっても Civil Wedding という、市役所に行って立会人同席でサインして宣誓するだけという、いわゆる日本で言うところの「地味婚」なんだけど。
ドレスとかそんなのは一切ナシ。(もともと着る気はなかったが・・・)
1年後とかにお互いが落ち着いてから、皆を呼んでパーティみたいなのができればいいよねーというのが、私たちのスタンスなんですね。
その後の予定として、現地の親しい友人と身内でお食事会をするらしい。
本当はその食事会さえ考えていなかった私たちは、準備をしてくれるならありがたいね!とお任せすることに。なんせこっちも引越しで忙しいし、あれこれ決めていられない。
それで最近、ウェディング・ケーキのデザインや味をどうしよう?という話になってきた。
そんなものが必要だと思っていなかった私。
もともとそこまでケーキってものが特別好きというでもなかったため、想像もしてなかったんですなぁ。私の行動の基本は、食欲から成り立っている・・・
でもまぁ、ママ曰くウェディング・ケーキはとっても大事なものだからということなので、それなら用意してもらおうということにして、結果ママの知り合いのパティシエが作ってくれることになったらしい。
この段階で、私の頭には日本の結婚式で出てくるようなケーキの、おとなしめのやつがあったんだけど。。。
ママは準備が楽しいようで、仕事で忙しいはずなのに最近いろんな画像を送ってくるようになった。
しかし、やっぱり、アメリカのケーキって。。。(苦笑)
最初に送られてきたのは、白いボディになぜか梅だか桃だか桜だか?の花と枝が巻きついたようなデザイン。
日本っぽいのをイメージしてくれたのかな。
う〜ん、枝が巻きついてなければまだマシなんだけど、なぜわざわざ枝が・・・?!
日本のおいしそうなケーキのイメージから離れられない、石頭の私は、日本のサイトからフルーツタップリのケーキ画像を送ってみる。
「こんな画像のを想像してるんだけどな〜。どうでしょうか?」(まだ遠慮がある)
一緒にクリームだとか、色の好みも記載してみた。
1 カラフルじゃなくていいです。この緑と茶色の着色料は何からとられていますか?合成着色料を使用したケーキは避けてほしいです。できるだけシンプルに、白を基調にお願いします。
2 バタークリームは使わないでください。私も母も、嫌いなんです。(食べられないものは、はっきりと!)
3 味は甘すぎないように。軽くてフルーツなどを沢山使った、健康的なのが好ましいです。
こんな具合。
ごくごく普通なリクエストだと思うのですが、いかがでしょう?
そこで送られてきたのが、このケーキ。
うぅ〜〜む。。。。
ウチの母に見せたところ、「悪魔ケーキ」と命名していた!
確かに、形はシンプル。オレンジのバラ(砂糖菓子か?)もよしとしよう。
しかし。。。。しかし、この
茶色のグニョグニョしたのはなんなんだーーーーーーーー???
どうして、こんなデザインになっちゃうんでしょう?
流行なのか??と疑問に思って、あちらのサイトをのぞいてみました。
やっぱりね。。。
私の感覚だと、芸能人のケーキ?と思ってしまうような、ハデハデケーキが主流。
ヤワラちゃんのウェディング・ケーキが普通にもみえるくらい(笑)
しかも、色も多様に使われていて。。。
デザインの趣味は人それぞれとしても、全然美味しくなさそうなんですけどーーー!!
私の伝えたかったことは、全然伝わってないねー。
英語力のせいかな?いや、相方にはちゃんと口頭でも説明して、かなおの言いたいことはわかると納得してもらったはずなんだけどなーーー!
メッセージには、11月だと季節柄、生のフルーツを沢山使うのは難しいかもしれないわ!とあったので、それは理解した。
しかしなぁ・・・
仕方ないので最後の手段!と、3年前に西海岸で現地の男性との結婚式を挙げた友人に、3段の豪華ウェディング・ケーキの画像をいただいてそれを送り返してみた。
ちなみにこのケーキは普通に白いクリームが基調で、本物の真紅のバラをあしらった、
とってもお上品
なものである。
「こんなケーキは無理」とはっきり言っては角が立つので、送ってきた画像には特別コメントせず、「私のイメージでは、こういう感じのケーキがいいと思うんです。外見もシンプルですし・・・」と。
すると、「まぁ、本物のバラを使っているのは私たち(ママとパティシエ?)もステキといっていたのよ!わかったわ!来週の金曜日に打ち合わせがあるから、こういう感じのにするようにするわ!」と快いお返事が。
というわけで、来週の金曜日にケーキが決まるらしい。
なにより心配なのは、最初のリクエストであれほど白を基調に!といったにも関わらず、このケーキを出してきたところ。人の話を聞いているのかいないのか、はたまた私の英語が通じてないのか?
どんなサプライズが待っているのか、ここまでくると楽しみでもあったりする。
どうせなら、何も打ち合わせせずに当日あのケーキが出てきたら、それはそれで面白かったかもしれないなぁ、とも。
ちなみに、この「悪魔ケーキ」と一緒に送られてきたもう一枚の画像には、なぜか真っ青のアジサイ(マジパン?)がまわりに施された、白にブルーが沢山使われた、いわゆるカラフルケーキでした(苦笑)
興味のある方は、個別に画像をご依頼ください。結構びっくりすると思います。。。
それにしてもなんにしても、ママありがとう!とだけは、思っています。(笑)
それから、この好みはあくまでも私の主観なので、もちろんこのケーキをステキ!と思う人もいるはずです。それを否定するわけではありませんので、悪しからず・・・
思ったよりも反響がすごかったので、画像をでっかくしてみました。キモさ倍増?